家族より仕事を優先した私の父親の後悔。
前回のブログで、子育てをせず仕事だけすればよいと考える友人のことについて書きました。
同じように家族より仕事を優先するお父さんは意外に多いのではないでしょうか。
実際、私の父親は仕事を何よりも優先する人でした。
小さいころに遊んだ記憶はありません。
そんな私の父親は今『仕事を優先したことを後悔している。家族が1番大切だ。』と言っています。
本日のブログは、
『仕事を優先するダンナに困っている。』と思われている奥さま、
『仕事をばかりやっていて本当にいいのか?』と思われているダンナさま、
を中心に見ていただければと思います。
仕事ばかりしていた私の父親
私の父親は高校を卒業し、ずっと現場で働いてきました。
私が物心ついた時の記憶では、私が夜寝る前に帰ってくることは珍しかったです。
たぶん夜12時頃に帰ってきていたのだと思います。
休みの日も、ほとんど仕事に行っていました。
たまの休みの日はずっと家でゴロゴロと寝ていました。
だから父親と遊んだ記憶はほとんどなく、キャッチボールは母親とやっていました。
家のことは何もしなかった父親なので、母親とはめちゃくちゃ仲が悪かったです。
会話をしている姿を見たことがありませんでした。
だから父親もいつも高圧的な態度で家族に接してきました。
『俺は働いているんだ!誰のおかげで生活できていると思っているんだ!』
家族の間でトラブルがおきると必ずこう言って家族を黙らせていました。
だから私も父親とはほとんどしゃべらなかったですし、関わりたくありませんでした。
私の成長に合わせて、父親はどんどん孤立していきました。
私と母親は、毎日お互い励ましあって生活していました。
定年退職した父親の今
家族をかえりみなかった父親でしたが、父親の唯一の理解者であった父親の母親(私にとってのおばあちゃん)が、定年退職を目の前にしてこの世から去りました。
この出来事が、仕事を優先してきた父親にとって考えを変える大きなきっかけになりました。
その後母親に対して、今まで家族をかえりみなかったことを謝りました。
そして、こう言ったそうです。
『人生仕事しかしてこなかったが、仕事では何も残らなかった。お前(私の母親)と息子(私)しかいなくなった。』
『仕事を優先したことを後悔している。家族が1番大切だ。』
定年退職して仕事の関わりがなくなり、唯一の理解者であった父親の母親がいなくなっり、結局父親には、私の母親と私しか残っていなかったことに気づいたのです。
そして現在、今までの分を取り戻すかのように掃除、洗濯、料理を進んでやっているそうです。
孫のことも気にかけてくれ、よく面倒を見てくれます。
『俺が小さい時にやっといてくれよ。』と少しだけ嫉妬することがあります。
家族より仕事を優先することは究極の逃げであり、かつ究極に自己中心的である。
私には2人の子どもがいますが、子育てって本当に大変です。
なぜなら、子育てって終わりが見えないから大変なのです。
急に泣きだした赤ちゃんがどうすれば泣き止むか、その時その時で分かりません。
これをやったら泣き止んでいたことも、次の日には泣き止まないことも多々あります。
ある程度成長した子どもでも急にぐずり出すことがあります。
ブラック企業は別にして、大変な仕事であってもこうやれば出来る、終わるってある程度見えますよね。
出来ないにしても、ここまでは出来るっていうのが見えると思います。
経験を積めばごまかしてやり過ごすこともできます。
だから私としては、仕事を優先することって子育てから逃げているのだと思うのです。
また、仕事のほうが自分のペースでできるので、仕事を優先するってことは自己中心的な考えだと思うのです。
そして私の昔の父親のように、大切な何も残らないのに仕事を優先することは、究極の逃げであり、且つ自己中心的な考えであると思うのです。
家族のために働くのは当たり前!
私の意見に対して、『家族のために仕事をしている。』っていう反対のご意見もあるかと思います。
しかし『家族のために仕事をする』ことは、当たり前のことだと思います。
仕事をしているからと言って、家族のことをやらなくてよいという権利にはなりません。
仕事は家族を幸せにするための手段である。
私は仕事をやらなくてよい、適当にすればよい、と主張したいわけでありません。
主張したいのは『家族を幸せにすることを1番の目的として、仕事はその目的をかなえる1つの手段としてとらえてもらいたい。』ということです。
私の父親のように仕事を優先してしまったことで家族との関係が悪化してしまうのは本末転倒ですし、必ず後悔します。
私は今父親の立場になりました。
家族の存在が私の幸せだと実感しております。
もし仕事が忙しすぎて家族のことを大切にできる余裕がないと思われている方は、以下のブログも参考にしていただければと思います。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
以上