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ゾーさんブログ

仕事、転職、子育て、子どもの難病(胆道閉鎖症)について書いています。

『人脈づくり』は全く意味がありません。

私は『人脈づくり』と言う言葉が嫌いです。

新入社員の時とか転職したばかりの時とか先輩社員によく『社内で人脈作って来い。あの人には日頃から挨拶しておけ。』ってその人と仕事の関わりが無い状態で指示されていました。その人としては悪い感じはしなかったにせよ、『なんだこいつ。。。』みたいになっていました。結果、初対面の時にある壁は残ったままです。だからお願い事だったり、腹を割った話なんか当然出来るはずがありません。皆様もこの『人脈づくり』に同じような悩み抱えていませんか?

断言します。意図的な人脈作りは全く意味がありません。今すぐやめて下さい。

 

本日はこのテーマについて、私の経験を交えながら意見を述べさせて頂きたいと思います。

 

私がこの考え方に達したのは2社目の時。私の前任の先輩社員は2歳年上の入社7年目の29歳。その先輩社員は入社以来ずっと同じ仕事をしていました。その人からは『あの部署のあの方々には顔を売って人脈作っておけ。困った時に必ず役に立つから。御用聞きになれ。』とよく指導してきました。仕事の関わりが何も無い状態でです。指導受ける度に憂鬱になりました。その部署は別の建屋にあり離れていましたが、渋々足を運びました。案の定、社交辞令的な会話で終了。それでもっとキツかったのがその先輩社員がその部署に行って『あいつ(=私)、最近挨拶来てますか?』ってわざわざチェックする時が多々ありました。常に社交辞令的な会話で終わるのに、何度も足を運ぶ筈がありません。そしてまた面倒くさい指導をまた受けるということがよくありました。そんなこんなでやってましたが、いざこちらから仕事をお願いしても、腹割った話が出来るわけないんです。ほぼ初対面の壁は取れていないままなので本当に意味がない。。。

またその先輩社員はは『俺が〇〇さんと飲みに行く機会作ってやるか、そこで顔売っておけ!』と良く言われました。実際に行きましたよ。そこで覚えてもらうためにめちゃくちゃ頑張りましたよ。体も張りましたよ。でも実際その後仕事で会話するとほとんど取り合ってくれません。。。ただの変なやつとしか思ってくれません。飲み会も人脈づくりでは全く意味がありません。仕事で一緒になってこれから仲を深めていくには効果あると思います。

 

当時かなりこの指導に悩んでいた私は、その先輩社員よりも年上の役職の方に相談しました。その方から言われたのが『俺はそんな人脈づくりなんかしない。用があるなら向こうから来いと言うスタンス。』と。『ですよね!無理して作る必要ないですよね!』この言葉を聞いた時には本当に気持ちが楽になりました。

 

それ以降私は気持ちの余裕が出来ました。過去を振り返って思ったのが、一緒にやった仕事の中でしかまともなコミュニケーションをとることは出来ません。人は一緒に何かをして同じ思いを共有しないと距離感は縮まらないと思います。例えば気になる異性と一緒に美味しいご飯を食べにいく感覚ですね。仕事も一緒だと思います。一緒に同じ目標に向かって仕事をしたとか、そういうのがないと本当に活用できる人脈って出来ないと思います。つまり人脈と言うのは作るものではなく、自然と生まれるものだと思います。

 

私の先輩社員のような教育係に当たった方はいらっしゃると思います。だいたいこのような何かの本で読んだようなことをそのまま指導をする人間は信用しない方が良いです。指導内容について、なぜこれをしなければならないのか、その本質をしっかり説明するのが教育だと思います。同じようなことでお悩みの方に少しでもご参考になれば幸いです。

 

以上